サボテン通信(9)チェーンソーを投げた
1985年 木曽で初めてハスクバーナフォレストデモが行われました。そこで・・・
講師で来ていただいたのが、ヨハン・カールストローム氏。
ヨーロッパで数々の伐倒コンテストを制し、独自の目立て
技術で「目立てチャンピオン」とも称されていました。
目立ては上刃を通常30度の角度で付けるところを、
ほぼ0度にしてしまうもので、集まった参加者に驚きを
与えました。実際、丸太が豆腐のように切れることに、
さらに驚きました。
次に「スウェーデン式枝払い」です。倒した木の幹の上を
チェーンソーがすべるように動き、見事に枝が払われていきます。凹凸のないデザインのハスク
バーナだからできた技で、ハスクバーナ普及に大きな影響を与えたと言えます。
いろいろと驚かされたデモンストレーションでしたが、ここで営業のF氏が「ハスクの新車を1台
お借りします」と言って、箱入りの在庫を勝手に出して組み上げると、ニヤニヤしながら、
カールストローム氏に渡しました。そして彼はそのチェーンソーをアスファルトの道に放り投げた
のです!「おぉーっ」と驚きの声が上がるなかで、F氏はチェーソーを拾いあげ、参加者に機械が
無事であることを熱烈アピールしたのです。当時主流の金属性のボディーなら間違えなく
壊れていたでしょう。しかし樹脂をふんだんに使った構造のハスクバーナはこういった衝撃に強く、
このチェーンソー放り投げもデモンストレーションのひとつだったようです。
しかし、こちらは肝が縮んだなぁ~。