サボテン通信(4) 車のオイルじゃダメなんです
チェーンオイルとして、「車のエンジンオイルとか使ってもいいか?」たまに聞かれますが・・・
エンジンオイルやマシン油といったオイルと、チェーン専用オイルには
決定的な違いがあります。それは「糸引き成分」の配合です。
左の画像はペンチにチェーンオイルをはさんで
広げてみたときのものです。
オイルが糸を引いていることが分かりますね。
(指にはさんで広げてみるともっと分かります)
これが何を意味するかというと、
オイルポンプによって給油されたチェーンオイル
は、ソーチェンの動き(慣性力)に従って①の
方向へ進もうとします。これでは、せっかく
給油されたオイルもソーチェンからはずれて
飛んでいってしまいます。
それを食い止めるのが「糸引き成分」です。
糸引き成分はオイルをソーチェンに絡みつけ、
②の方向へと導きます。
この働きにより、ソーチェンはオイル切れをおこすことなくスムーズに回ることができるのです。
チェーンオイルの粘度は30W程度ですから、まさに4サイクルエンジンオイルと同等なのですが、
このような特性の違いによって、エンジンオイルがチェーンオイルの役目を果たすことは出来ません。
チェンソーの故障にもつながるオイルの使用は避け、是非専用オイルをお使いください。