△▲△ハスクバーナ440e分解(5)△▲△
最後にX-TORQエンジンの特徴をもう少し・・・
右が440eのシリンダー、左が同排気量クラスの一般的チェンソーのシリンダーです。
X-TORQエンジンが縦長なのが明らかですね。
エアインテークポートの分だけ長くなるのでしょう。
ピストンをくらべると(画像の倍率が少し違いますが)、
やはりピストンも縦長の形状です。特徴的な溝を設ける都合と、これまで説明してきた
吸気・掃気のシステムを生み出すための形です。
ワイドボア&ショートストロークで高回転を生み出してきた昨今のチェンソーですが、
ご覧のようにX-TORQはロングストロークに成らざるを得ません。
したがって高回転は出しにくく、トルク型のエンジンとなります。
実際、440eはメーカー設定の最高回転が13,000rpmとなっていますが、
ならし運転の十分でない新車のうちは、12,000rpm程度しか最高回転がでません。
15,000rpm以上平気で出てしまう今のチェンソーからすると物足りない感じが
するかもしれません。まあ、鋸断時にストレスを感じることはありませんが、
440eはハスクバーナではプロ機のカテゴリーではないので、そのあたりご了承を。
ところで、今回の生贄はこうなってしまいました。
ということで、デモ機として余生を歩んでもらいます。さあ組み上げますか。
それでは。