木曽のチェーンソー、林業機械専門店 由井機械株式会社

△▲△純銀メッキのベアリング△▲△

ハスクバーナチェンソーに純銀メッキのベアリングが使われているようですが・・・

 

crankshaft_0.jpg

 左の画像は

ハスクバーナチェンソーの

クランクシャフトです。

黄色い矢印の部分

=コンロッドのビッグエンド

(大端部)にニードルベアリン

グがあります。

crankshaft_2.jpg

 

 

 

 

分解するとこのよう

になります。

黄色い矢印で示した

ベアリングに注目!

小さくてよく分かり

ませんか?

それでは・・・

 

crankshaft_5.jpg

 

 

 

← コンロッドです。

 

 

 

 

crankshaft_6.jpg

 

 

ベアリングがスモールエンド(小端部)と

ビッグエンドに入っています。

 

 

 

 

crankshaft_7.jpg

 

そのアップがこれです。

スモールエンドのベアリングが黒いのに

対して、ビッグエンドのベアリングは

ピカピカですね。これは純銀でコーティング

されているからなのです。なぜこんなところ

に銀メッキをしているのでしょうか。

 

 

 

エンジンにとってクランクシャフトはピストンの往復運動を回転運動に変える重要なパーツです。

この運動の中でコンロッドの大端部には大きな負荷と熱が加わります。

この熱を効率的に逃がさないとベアリングは焼き付いてしまい重大な故障につながります。

ハスクバーナのような高回転型チェーンソーは特にです。

そこで銀メッキなのです。銀は非常に熱伝導率の高い金属で、金よりも高く(約1.3倍)、

鉄の約5倍の熱伝導率を持っています。ハスクバーナはホームセンター向けの一部チェンソー

を除いて、コンロッド大端部のニードルベアリングにすべて純銀コーティングを施しています。

他メーカーでは鉄製ベアリングが普通で良くて銅メッキ。銀メッキはハスクバーナだけです。

ずいぶん前にこの話をハスクバーナから聞いていたのですが、現在でもそうなのか、実は

ハスクバーナのサービスに問い合わせてみました。答えは「スウェーデン製のハスクバーナ

チェンソーはすべて、ビッグエンド用に銀メッキのベアリングを使用している」ということでした。

こんなことバラしてもいいのかなあ・・・

いずれにしてもクランクシャフトは一体型になっており、このベアリングは見えない部分に

あります。この見えない部分にお金と手間を掛けるハスクバーナの誠実さ、またいかに

クランクシャフトにマシンとして重きを置いているか、が伝わりますね。

 

※実際に銀メッキベアリングをご覧になりたい方は由井機械までお越しください。

 

【参考】熱伝導率例

銀Ag 420 W·m-1·K-1
銅Cu 398
金Au 320
アルミニウムAl 236
鉄Fe 84
白金Pt 70
水晶 8
ガラス 1
水 0.6

 

 

 

 

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